学芸出版社

 

僕ら地域おこし協力隊

元広告マンが家族と愛媛県に移住
旋風を巻き起こす

冨田敏さん・前神有里さん

2013年1月11日(終了しました)

前神さんと冨田さん 漁師のお母さんのハモ捌きの腕に感動

僕ら地域おこし協力隊(矢崎栄司編著)

地域に飛び込み、コミュニティを元気にする協力隊
その活動とバックアップのあり方を現場から考える

 フジTVの秋の連続ドラマで、主人公・生田斗真が演じた地域おこし協力隊。
 聞いたことがない方もおられるでしょうが、実際173自治体、473名が活躍中です。
 彼らの多くは、元は普通の会社のサラリーマンだったり、地域活動に興味を持っている卒業したての若者。
 素人に何ができる!?と思われるかもしれませんが、生活支援や地域資源の掘り起こし、情報発信、そして自らの起業準備などに果敢に取り組み、多くの地域でコミュニティを元気にしています。
 今回の学芸セミナーでは、愛媛県伊予市の地域おこし協力隊として活躍されている冨田さんと、冨田さんをバックアップしている愛媛県職員・前神有里さんにお越しいただきます。
 地域に飛び込んでどんな活動をされているのか、また行政はどのようにバックアップされているのかををお話いただくとともに、生活経済学・社会政策がご専門の小沢修司先生にコメントをいただきながら会場の皆さまと意見交換をしたいと思います。
 ふるってご参加下さい。
学芸出版社・前田裕資 


参加された方のご感想

○Oさん(協議会)
外部の人材を求めることは必要だと思う。過疎地では転入を期待することは難しく、今ある人間関係だけでは、活性化への試みができないところは静かに衰退するしかない。
失敗があるかもしれないが、自由に活動できるように柔軟に制度をするべき。これからも期待したい。

○Sさん(コンサル経営)
へーっと思いました。なかなか勇気がいるだろうなと感じました。田舎は本当に問題を抱えていると感じます。
私も田舎出身で、年に数回変える際、実感します。
登壇者の紹介、会の進み方の紹介が最初にあると、理解しやすいと思いました。

○Tさん
地域、都市、サラリーマン。人間組織の中で全てに共通しているヒントをみつけることができました。ありがとうございました。

○Tさん(議員)
とても不思議な事業と思います。目的もはっきりしていないように感じました。
農山間地への財政調整のひとつでしょう。甘やかしているだけのような気がします。
地域の人材が自ら動き出すしくみを作るべきです。

○Iさん(行政)
実際に地域おこし協力隊として活躍されている方の現場の声が聞けてよかった。冨田さん、前神さん、ありがとうございました!

○Aさん(行政)
この人(冨田さん)だからできたのだろうと感じました。
この人は何をやってもできるのだろうと思います。一生懸命楽しそうでした。

○Oさん(大学職員)
冨田さんに本を書いてもらいたいです。

○匿名
地域に住む側からすると、少し制度に疑問を持ちました。
冨田さんはとても頑張っておられると思います。
地域の役に立つようにこれからも頑張ってください。

○Nさん(議員)
印象に残った言葉
(冨田さん)
・土地の古老が自分の子供たちを土地から追い出した失敗に気付いた。
・自分の出身を語れる地域が作れたらいい。
(前神さん)
・新しい声を聞いてくるルートができた。
・地域の人が新しい風を期待している。
(その他)
・最後の長いベーシックインカムの話は聞きたくなかった。(前段が長い)

○Tさん(行政、メールにて)
 たいへん参考になりました。
 アンケートに記入する間がなく、所用で帰らせていただきましたので、少し感想を書かせていただきます。
 感想の中に、この事業が「ばらまき」「甘やかし」という批判がありましたが、過疎地域の現状は、そんな暢気なことを言ってられないものになってています。
 私どもでは、豪雨災害からの復旧・復興に向けた人的支援として県で採用した復興協力隊員を、県の非常勤嘱託職員として、市町村に派遣しています。
 隊員には、派遣先の市町村で、市町村役所(場)と協力して活動していただいています。
 会場での発言の中で、何に役に立っているか効果が計れなければ、また効果を発揮できるスキル持った人でなければならないと言う意見がありましたが、私は、協力隊員は必ずしも大活躍できるスキルを持った人ではなくても良いと考えています。
 前向きな気持ちを持った、頑なではなく、活動的な人が隊員となって、集落に入っていけば、その人が磁石になって地域が動き出すと思います。
 そのステップを経て、地域の中からも動きに反応する人がでてきて、人材を掘り起こしていくことができれば、その時点から地域の活性化がスタートするのではないでしょうか。
 現場では、今回の御報告のようにはうまくいっていない面もありますが、協力隊員の皆さんは前向きにがんばってもらっています。
 県としても、できる限り活動を支えていくつもりです。

○追記:主催者(学芸・前田)
 地域おこし協力隊とベーシックインカムの議論の繋がりを分かりやすいように工夫すべきであったと反省しております。
 上記のご感想のなかにも「この制度はバラマキではないか」といった趣旨のご意見がございますが、この制度がバラマキかどうかを議論するよりも、むしろ社会的な意義が認められるけれども稼ぎにはならない仕事についている人に、失業中とか財産もないという条件がなくても最低の生活保障をしていく、そういう社会参加を条件としたベーシックインカムの一形態の先駆けとも考えられるのではないかというご趣旨であったと思います。
 なお、地域おこし協力隊は多くの場合「非専門家」だという点から、なぜ彼らにだけ報償を支払うのか?という議論になるのだと思います。
 この疑問に応えるには、地域おこしにおける専門性とはいったい何なのか?、元気な人が入っていって自ら起業したり、地域の繋がりを再生していくほうが、従来の専門家の関わり方よりも効果的な場合もあるのではないか、そこには今は捉えきれないけれどもスキルがあるんじゃないかといった議論が必要です。いつか深めたいものです。

日 時 2013年1月11日(金曜日)18:00開場、18:30〜20:30
場 所 京都学芸出版社3階ホール

 
矢崎栄司編著『僕ら地域おこし協力隊』帯

講師略歴

冨田 敏さん
22年間勤めた広告代理店を退社。伊予市の地域おこし協力隊に応募、採用され、奥さんと娘さんと共に11年7月に移住。「ここで暮らして良かった」「ここで穏やかな最後を迎えられる」をテーマに、地域の人々と共に活動。3年の任期終了後の定住を決めている。

前神有里さん
愛媛県職員(中予地方局総務企画部地域政策課)。まちづくり学校双海人(伊予市双海町)、新しいツーリズムによる人の集まる場所創出事業in下灘(伊予市双海町)などを担当。人材力活性化研究会構成員(総務省)。ライフワークは「権利擁護・虐待防止活動」と「食で人づくり地域づくり」。

小沢修司さん
京都府立大学公共政策学部教授。1952年大阪に生まれる。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。専攻は、生活経済学、福祉財政論、社会政策。主な著書に、単著『福祉社会と社会保障改革―ベーシック・インカム構想の新地平―』高菅出版 2002年、単著『生活経済学―経済学の人間的再生へ向けて―』文理閣 2000年、単著『経済がみえる元気がみえる』法律文化社 1992年ほか。

伊予市地域おこし協力隊(双海町下灘地区)
愛媛県伊予市双海町下灘(しもなだ)地区は、県都松山市から西へ約30キロ、瀬戸内海に面した世帯数600戸、人口1600人の小さな地区。瀬戸内の温暖な気候に恵まれた柑橘やキウイと、伊予灘の美しい海で獲れる魚は、地区の自慢の一つです。
この地区で集落の活性化と地域資源を活用した地域振興のため、地域住民と共に汗をかきながら「地域協力活動」を行っているのが「地域おこし協力隊」で、現在の隊員は冨田さん一人です。
なお1月12日(土)には大阪市内において、愛媛県による地域おこし協力隊の募集のための市町合同説明会が開催され、伊予市も参加します。


『僕ら地域おこし協力隊』詳細情報&ご注文

『僕ら地域おこし協力隊』東京セミナー(201214)


関連図書・好評発売中

アグリ  ☆ 幸福な  ☆ コミュニティデザイン
農と食の  ☆ なぜイタリア  ☆ 自分を生きる


学芸出版社ホームページへ

貴方は人目(12.11〜)の訪問者です。