学芸セミナー@東京

原科幸彦・小泉秀樹・横張 真
人口減少時代のプラニングシステム
『都市・地域の持続可能性アセスメント』を語る

2015.7.16/終了しました


趣旨


原科幸彦、小泉秀樹 編著

 いま、巨大な防潮堤も新国立競技場も、総合的にみて社会全体の持続可能性を高めるのかどうか、事前に真剣に検討されることもなく事業が進められています。懸念の声もありますが、人口が減少するこれからは「さらに徹底した規制緩和だ!」という声もあります。
 そうでしょうか。
 資源や環境の制約が強まるなか、人口減少や自然災害にめげない強靱さ(レジリエンス)を身につけるには、賢く土地を利用することが今まで以上に必要です。
 それも今までのように「あれも、これも」「ここも、あそこも」ではなく、「ここは徐々に自然に返していこう」「ここに地域の核となる施設を集約しよう」といった厳しい選択が時には必要になります。
 その合意形成に、インパクト・アセスメント(影響評価)は欠かせません。それも環境に限らず、経済、社会も含めた持続可能性を科学的、民主的に検討するアセスメントが、その重要な手段なのです。
 日本にその知見・経験がないわけではありません。実は国際協力(ODA)の分野では環境、経済、社会の持続可能性を事前に評価する仕組みをもっており、世界銀行と比べても際だった成果を上げています。
 その仕組みつくりあげた中心人物の一人である原科幸彦氏を迎え、このたび小泉秀樹東大教授らと上梓された『都市・地域の持続可能性アセスメント』を中心に、人口縮小時代のプラニングシステムについて、同書共著者、そして横張真東大教授にも加わっていただいて議論します。
 奮ってご参加ください。

学芸出版社 前田 裕資

日時/場所/会費


日 時:15年7月16日(木曜日)
    18時開場、18時30分〜21時頃まで
場 所:東京大学工学部 14号館1階141教室(当初ご案内した2階144教室から変更)
    本郷三丁目から徒歩8分 東大前から徒歩1分

会 費:1000円(学生は無料)、定員140名(先着順)
    『都市・地域の持続可能性アセスメント』ご持参の方、会場でお買い上げの方は500円

主なプログラム

・趣旨説明+持続可能性アセスメントについて(原科幸彦)
・アメリカ、ドイツ、イギリス、日本の持続可能性アセスメントについて
 (柴田裕希、姥浦道生、多島 良、風見正三、村山顕人)
・各国制度の比較(小泉秀樹)
・近年の都心部での持続可能性確保の取り組みと持続可能性評価の必要性(横張 真)
・ディスカッション(フロアとのディスカッション)
  司会:小泉
・まとめ:原科

ご参加の皆様からのご感想

Tさん(市):
 今後の日本社会の行く末を決める制度だと感じました。
Kさん(住民団体):
 使命感をもち、現場を持って研究・実践している先生方のお話により勇気づけられました。
 ありがとうございました。
Aさん:
 思っていた内容とだいぶん違いましたが、大変おもしろく、参考になる内容でした。
Hさん:
 非常に有意義なセミナーでした。
 ありがとうございます。
Tさん(事務所):
 よかった。
Aさん:
 ヘドニック・アプローチ等の評価についても触れていただきたかった。
Nさん(学生)
 さまざまな観点(社会工学的な意志決定プロセス、世界的なアセスの実態、まちづくりにおける地域のSEAなど)からSAを考える、とても興味深いイベントと感じた。
 具体的なアクションとしてできることは何かという点で、各先生方の考え方が違うと思うので、そこら辺りを聞きたかった(1人ひとりの時間が短い)。
Hさん(民間):
 「放置された間に植生した自然をデザインに取り入れる話」とても参考になりました。
Sさん(学生):
 参考になった。
Oさん(事務所):
・もっと専門家や地域で情報を持っている人がそれを発信していく、また、調査すべきであること、もっと調査できる体制をつくる。また簡単にできる仕組みをつくらなければならないことを痛感しました。
・現在、市の内の旧町村の地域のまちづくり構想を四日市でつくっているが、やはりやり始めてから地域の有志が動いてくれるようになった。そういう点でコミュニティの主体となる「小規模多機能自治」の芽は出てきていると思う。
 自治基本条例などがある市も同様だと思う。
・ただし地域で意見が分かれるものについては、決定できないことも多く、これが地域振興にとって非常に大きなことだったりする。
 予算がからむと議会、地域での決定の政治的位置づけ、など、決定のプロセスもしっかり作り込まないと難しいというか、実現できないことから、人々のモチベーションが低下することも考えられる。
Oさん(機構):
 駆け足のプレゼンだったが、各章執筆者の背景にある考え方が少し理解できた(気がする)。
Tさん(県事務所):
 大変勉強になりました。いろいろ考えさせられることが多かった。
Uさん(協会):
 仕事でまちづくりの担当をさせていただいています。
 環境アセスメントのお話をお聞きして、コミュニティにつながる問題など、非常に興味深く聞かせていただきました。
 ありがとうございました!
Mさん(事務所):
 東日本大震災で露呈した日本の都市計画の軽さが大きな被害を生んだ。そのようなことのないまちづくりのために手堅いツールとしてSEAがあるとのお話に学ぶものが大きかった。

『都市・地域の持続可能性アセスメント』執筆者

原科幸彦さん
1946年、静岡市生まれ。千葉商科大学政策情報学部教授、東京工業大学名誉教授、東京工業大学理工学部建築学科卒業、同・大学院博士課程修了(1975年、工学博士)。
東京工業大学助手、環境庁国立公害研究所研究員、同・主任研究員、マサチューセッツ工科大学客員研究員。東京工業大学助教授、教授、2012年、同大を定年退職。以降、現職。国際協力機構異議申立審査役なども兼務。
専門分野は社会工学で、環境計画・政策、参加と合意形成の領域。
日本計画行政学会会長、国際影響評価学会(IAIA)会長、環境科学会運営理事、環境アセスメント学会副会長などを経て、現在、日本不動産学会副会長、環境科学会監事、統計研究会理事、IAIA日本支部代表ほか。

小泉秀樹さん
1964年東京都生まれ。東京大学大学院教授。
東京大学大学院博士課程修了、東京理科大学助手、東京大学講師・准教授を経て、2013年から現職。博士(工学)。


姥浦道生さん
1973年生まれ。東北大学大学院准教授。
東京大学大学院博士課程満期退学、豊橋技術科学大学COE研究員、大阪市立大学助手等を経て、2008年4月から現職。博士(工学)。


柴田裕希さん
1983年生まれ。東邦大学理学部専任講師。
東京工業大学大学院博士課程修了、滋賀県立大学環境科学部助教を経て、2013年4月から現職。


多島良さん
1984年生まれ。国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター研究員。
東京工業大学博士課程修了、日本学術振興会特別研究員─PD、リバプール大学客員研究員、国立環境研究所特別研究員を経て、2014年1月より現職。


風見正三さん
1960年生まれ。宮城大学事業構想学部副学部長・教授。
東京工業大学大学院博士後期課程修了、英国ロンドン大学政治経済大学院修了、大成建設株式会社等を経て、2008年から宮城大学教授に就任。2012年4月から現職。博士(工学)。経営学修士。技術士(都市及び地方計画)。


村山顕人さん
1977年生まれ。東京大学大学院准教授。
東京大学大学院博士課程修了、東京大学国際都市再生研究センター特任研究員、名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻助教授・准教授等を経て、2014年4月から現職。

ゲスト

横張 真さん
東京大学大学院工学系研究科教授。
1986年農林水産省入省、農林水産農業環境技術研究所主任研究官、1998年、筑波大学社会工学系助教授、2004年、筑波大学大学院システム情報工学研究科教授、2006年、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、2013年より現職。


『都市・地域の持続可能性アセスメント』

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15年6月27日に原科さんを迎えて開催しました(終了)。

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15年12月19日に行います。


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