出版記念まちあるき&トークイベント

『都市空間の構想力』を歩く、語る

本郷台地の都市空間まちあるき&トーク

西村幸夫、窪田亜矢、野原卓、中島直人
中島伸、永瀬節治、阿部大輔ほか

2015.12.20(終了しました)

(参加者のご感想はこちら)



東京大学都市デザイン研究室/編 西村幸夫、中島直人 他著

趣旨

 東京大学都市デザイン研究室は、今年の9月に『図説都市空間の構想力』を出版いたしました。この本の出発点は2005年12月にフランスの地理学の大家・オギュスタン・ベルク氏をご案内するかたちで実施した東大本郷キャンパス周辺のまちあるきでした。そのまちあるきからちょうど10年が経過しました。
 本の出版を記念して、10年前の出発点と同じルートを歩きたいと思います。10年前に本郷台地の都市空間が湛えていた構想力は、その後、どのような都市空間を生み出したのでしょうか。私たちは今でもそれらの構想力に出会うことができるのでしょうか。
 そして、『図説都市空間の構想力』の著者たちが、10年目のまちあるきの余韻にどっぷり浸りつつ、この本で提起した「都市空間の構想力」というコンセプトが持つ可能性を、各自の調査研究、プランニング、デザインの実践に基づいて語り合います。ぜひ、ご参加ください。

中島 直人

□日時/場所/会費

【まちあるき】
日時:13時〜15時 本郷台地の都市空間(定員40名)
場所:東京大学本郷キャンパス正門付近
   ※数グループに分かれて歩きます。
   ※『図説 都市空間の構想力』の著者たちが案内します。
会費:500円(資料代、保険料)
定員:40名

【トークイベント】
日時:15時半〜17時 「都市空間の構想力」をめぐって
会場:東京大学本郷キャンパス工学部11号館講義室(正門から入り農学部のある北へ、。1階にスタバがある建物です)。学内地図はこちら
会費:無料
定員:100名
 [登壇者]
・西村幸夫(東京大学教授)
・窪田亜矢(東京大学特任教授)
・野原 卓(横浜国立大学准教授)
・中島直人(東京大学准教授)
・中島 伸(東京大学助教)
・永瀬節治(和歌山大学観光学部准教授)
・阿部大輔(龍谷大学政策学部准教授)
 他

終了後メールでいただいた感想

○Aさん
 まち歩きにもキャンセル待ちで参加させていただけて、トークイベントも楽しく聞かせていただきました。
 感想を述べる機会をいただいたので、以下に記します。
 『都市空間の構想力』という表題は、実は私にはあまり魅力的ではありませんでしたが、中島直人さんの話が聞きたかったのと、オギュスタン・ベルク氏が発端とのことだったので、まち歩きから参加しました。
 中島直人さんは建築会館での「オリンピック・レガシー」シンポジウムで、都市計画の議論ができる文化を育むということを言っておられたのが印象的でした。オギュスタン・ベルク氏は『都市のコスモロジー』を読んだだけですが、フランス滞在経験のせいかとても気になります。まち歩きの感想を伺いたかったです。
 この都市デザイン研究室のアプローチは都市計画として正統的に思えます。区画整理や技術的な面が都市計画として定着した感があるなかで、都市のゲニウス・ロキ(地霊)といった歴史や文脈に沿って空間提案をするやり方が、これまでなかなか理論づけられなかった気がしますので。
 長々と失礼しました。

○Bさん
 今回は、トークイベントに参加させていただきありがとうございました。
 まち歩きは、申し込みが遅く叶いませんでしたこと非常に残念ですが、次回にまた機会があれば有難く存じます。
 おひとりの先生が8分という持ち時間は非常に短く、もったいない気がいたしました。
 「都市を擬人化する」という視点は示唆深く思いました。日ごろ都市には遺伝子的なものが刷り込まれ(地形・風土)、それが時間の経過とともに見合ったものが根を下ろすこともあれば(学習)、人為的に書き換えられることもあると感じていました。(もちろん人為的なものでも遺伝子が作用しているものもあると思いますが)。そういう意味で、ご提示いただいた2000年のアウトラインも興味深かったです。(学際的なスタンスが強めと思われましたが)。
 地方の小都市と、世界の中の都市としての場所とでは、その構想力の読み方も異なると思います。確かに小さな部分の日常が、外から見ると非日常であったり、文化価値も中の人には見えにくいということもあり、比較を通した方が街のストーリーは読みやすいということも再認識いたしました。
 通常手にとれる地図は2Dなので、立面図を提示いただいたことは、とてもわかりやすくよかったと思います。
 これから、またゆっくりと拝読させていただきます。

○mさん
 人々の住まいや街の有様は、その場の特性と人々のそこでの営みとの関わりで形成され、場と営みは相互に影響し合っています。
 その意味で、場の特性としての地形(川や水場を含む)は住まいや街の構造に支配的な影響力を持っていると思います。それが「都市空間の構想力」ではないでしょうか。
 しかし、大きな構造はそうでしょうが、実際の建物や街並みの詳細な構造は、そこでの人々の営みの有様、周辺の自然(動物の生態系を含む)と人とのかかわり方が大きく影響しています。人々の営みは時代とともに変遷します。
 新年を迎えるにあたって、この様な視点で「都市空間の構想力」を発展させられんことを希望します。
○nさん
 見学会とシンポジウムに参加させていただきました。  本郷が台地であり、武家屋敷であった程度は知っていたものの、川が流れていて、(地形的には台地を削る川の存在は当たり前のことなのかっもしれませんが、)それが、現在でも町の骨格として残ってる状況にとても興味深く見させていただきました。
 上野のお山〜谷中にかけては近くに通っていたこともあり、何となくわかっておりましたが、不忍通りより先の本郷台地は別物でした。ただ、谷筋や尾根筋は両側町の構成からすると一体とも考えられなくもなく、上野〜谷中(東京藝大)、本郷台地(東大)、淀橋台地(法政大等)など、武蔵野台地を基盤とする地形の持つ地霊というか、それの上に存在する(構成された)都市の構成力がつながると面白いと、東京文化資源会議にも参加していることもあり、勝手に思ってしましました。

シンポジウム会場でいただいた感想

○Cさん
 隠れた待ちの価値を見つけて将来を考えることへの自信になった。
 街を読み解く大切さも。

○Dさん
 なかなかユニークでアットホームなイベントで良かったです。
 また文化、歴史の文脈を掘り下げて、それを生かせる都市空間、まちづくりは、今後、地方にかぎらず東京でも大事なことだと考えます。
 さらなら研究成果とそれらの公開を期待します。

○Eさん
 それぞれの先生方がご担当された土地の根っこにある構想力を、ご本を読む前に概要を聴けて、とてもためになりました。ありがとうございました。
 構想力のウラにある、構想を行った人物については、各地域の教育委員会などが石碑や案内板にストリーを残しているのではないかと思いますが、それとのゆるやかな関連づけは、今後どうのようになっていくのかなあ?と思いました。
 空間としての良し悪しの評価についても、もっと踏み込んでいただきたいと思います。人工的な文脈の残し方についても気になります。

○Fさん
 大変勉強になりました。
 ありがとうございました。

○Fさん
 とても興味深いイベントでした。
 「何がおきたのかをしっかり知ること!」という根っこの空間情報を、どう提供するかが大事と思いました。またあわせて中島(直)先生の、情報に加えて「論」が大事だという視点の提示も重要だと思いました。
 各地でこのような取り組みが展開することを期待しております。

○Gさん
 人々の都市に対する距離を近づけていくことが大事という中島直人先生のお話がとても印象的でした。

○Hさん
 まち歩き、シンポを通じて本を読んだだけでは分からないことがよく分かりました。
 まちを基礎的にひもとく手法だと思います。
 次のステップとしては、まちの権利者などを通じた運営に活かしていけるように感じます。

○Iさん
 まち歩きは、懐かしい場所を再訪でき、しかも意外な発見があり、大変有益でした。
 トークイベントは大変魅力的で、多くの示唆を受けました。
 変化する東京・日本の都市空間を読み解くヒントが示されたと思います。
 むしろ我々に提示されたのは、縮退や需要が縮小するなかで、都市空間を維持・更新する力をどう見出すのか。とりわけ短期的成果、経済的利益を求める力が強まるなかで、オルタナティブな構想力を生みだすことが求められていることだと思います。

○Jさん
 とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
 執筆者の方々から直接解説をうかがえて「都市空間の構想力」の理解が進みました。
 日頃、なにげなく通っている本郷地区にも、様々ななりたちや歴史があり、「構想力」に基づいて、今があることがわかりました。
 護国寺や足助のまちの構想力には特に驚かされました。
 ありがとうございました。
 (下町ロケットの工場がどこかが分かったので、今日の最終回も楽しめそうです(笑))

○Kさん
 大変参考になりました。
 「まち全体が歴史の物語のなかにある」と実感しました。
 ベーシックなものと思います。

○Lさん
 トークイベントのみの参加でしたが、非常に参考になる話を聴けました。
 まち歩きにも参加できたら、もっと良かったと思います。
 また、このようなイベントを企画してください。

○Mさん
 本日は貴重なお話をありがとうございました。日本の都市計画をひっぱっていく方々が、このような都市への愛情を感じるロマンチックな「都市空間の構想力」をまとめられたことに、とても心強く、嬉しく、感激の気持ちで拝聴いたしました。
 私は日々、都市計画コンサルタントとして、自治体の方とお仕事していますが、自治体の方も財源がなく異動も多く、なかなか「構想力」が伝わっていかない現実を感じています。
 この都市空間の構想力を日本中全ての人が持てるような環境づくり、私もその一員として、是非広めていただきたいと思います。

○Nさん
 非常に有意義でした。
 今後ともこのようなイベントを東京で実施していただけるとありがたいです。

○Oさん
 各先生のお話はとても素晴らしく勉強になった。
 シンポジウムは論点がバラバラになるし、質問者も各々の思いで(空気を読まれずに発言する人がいるので)やらないほうが良いと思う。
 せっかくすごい先生方がいるのに時間がもったいない。

○Pさん
 大変面白く拝聴いたしました。
 本の意図がよくわかり面白く読めそうです。
 トークとしては少々まとまりがなかったようですが、それはそれとして、各先生方のお話は楽しくお聞きしました。
 できれば各先生にもっとご研究と妄想について語っていただきたかったと思います。
 これからも市民に開かれた研究と実践をよろしくお願い致します。

○Qさん
 出版記念のトークイベントとして、これほど意義深く豊かなものは他に体験したことがありません。
 事前のまち歩きも含めて、大変貴重な学びの機会をいただき、感謝申し上げます。
 本日、頂戴した知見を今後の活動に生かしていこうと存じます。
 ありがとうございました。

○Rさん
 私たちの構想力を問い、先人達の構想力を超えるという気概を持つことも今の時代に求められていると思いました。
 考根学、原因のメカニズムをしっかり捉え、構想をいかに実践できるか。。。
 気づいた人、一人ひとりに問われていることだと感じています。

○Sさん
 先生方の熱い気持ちが伝わってきました。
 また、読み解いたことをまちづくりに活かす動きも心強かったです。
 本では項目別に整理されていますが、地区別の記述も分かりやすいと思います。
 質問者の突っ込んだ問題提起がよかったです。
 「構想力」という概念を、今後も広げていく機会があると良いですね!

○Tさん
 現在、大学で建築を学んでいます。これから3回生になるので、自分がどのような分野に進みたいのか、どのような形で社会に貢献できるのか、そういったものを見出すためにも今回参加させていただきました。
 先生方のレベルの高い考え方や質問への受け答えがとても刺激的でした。
 都市計画だけでなく、建築史的な要素も大事だと感じました。
 地形から都市空間を構想するというのが“ブラタモリ”のようで、とても面白かったです。

○Uさん
 出版の意図と内容に対して理解が深まりました。
 都市デザイン研究室の思想についても深く理解ができました。

○Vさん
 T大学のB学部地理学科を卒業しています。NHKの「ブラタモリ」という番組が良質な地理学入門で、久しぶりに都市デザインに関心を寄せています。
 本講座で印象的だったのは「物語の続きを生きている」という言葉です。
 乱開発が進む東京では、この感覚が薄くなりますが、縄文以来の台地利用、護国寺の建設は、5代将軍綱吉公の母の出身地:京都の清水寺に似た雑司ヶ谷端が選ばれた等のエピソードを知ると、物語に参加している気分になります。「保存を開発する町」というコンセプトも知的で、その先見性に感銘します。ありがとうございました。

○Wさん
 早稲田、護国寺、足助町の自分自身になじみ深い事例が出ていて分かりやすく良かった。
 ありがとうございました。

○Xさん
 都市空間の構想力ということで、都市空間について様々な視点からのご意見を聞くことができ、とても興味深かったです。
 一度、自分の住んでいる町の歴史についてもきちんと知りたいと思いました。
 同時に、行われている様々な取り組みについて知ることができ、よかったです。

○Yさん
 千葉の学生です。
 普段、お会いすることが出来ない方々のお話が沢山きけて有意義な時間でした。
 まだ2年生で知らないことも多く、今回の基盤となる都市の見方のお話は、のめり込んで聞くことができました。
 また、このような機会があることを楽しみにしています。

○Zさん
 まち歩きを説明いただきましたが、まちは理屈なしにつくられたものでなく、理由・歴史ある地形を生かし、地形の持つ力を生み出し、景観を見直し読み解いていけば、人が賑わうまちづくりが出来ると思います。
 新たに作るのではなく、今ある地形を読み解いていくことが大切であると学びました。
 ありがとうございました。

○aさん
 人も含めて地域の空間を構成する全ての要因のベースとしての構想力→景観だけでなく、生態系、「人と自然環境」との関わり(無意識を含む)

○bさん
 貴重なお話ありがとうございました。
 この図書が街を読み解く手段であること、その先にどう都市を考えるかは「読み手である」と感じました。
 ありがとうございました。

○cさん
 普段なにげなく見ている都市空間にどんな意図があるのか、考えるキッカケになりました。
 その場所に秘められた構想力をみつけられる、気づくことができるようになるために、自分のなかの想像力、感受性を高めていきたいと思います。

○dさん
 本の読み方のの観点がわかり、大変ためになりました。

○eさん
 今日はありがとうございました。
 私自身、ある場所のリニューアルに関わっており、街の人とその場所の個性とは何かといったことを話し合っていますが、他所者でないとそうしたものの原点を(見出すのは)難しいとも感じております。
 本日は参考になりました。

○fさん
 まち歩きから参加しました。
 本も読んだのですがまちを見る基礎を学べたようで大変興味深く読むことができました。
 トークイベントで著者の方々、ご本人のお話をうかがうことができ、本の内容がより明確に理解できたような気がします。
 ありがとうございました。

○gさん
 色々ときけましたし、質問も面白かったです。
 中味も濃く、分かりやすかったです。

○hさん
 隠れた街の価値を見つけて、将来を考えることへの自信になった。
 街を読み解く大切さも。

『都市空間の構想力』

 建築・都市デザイン、都市計画・まちづくりの出発点となる一冊
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