学芸セミナー/野村勘治庭園シリーズ第4回

尾張の庭づくりから見る「庭屋一如」


 かつての日本の人々は、大自然の美しさを愛で、より身近なものにするために、邸内にそのエッセンスを取り込み、庭と建築のつくる空間を一体化して、その美しさをより際立たせる様々な工夫をしていました。
 茶の湯が盛んで、茶人が競い合って庭づくりをした尾張名古屋ですが、周辺には好ましい自然景観に乏しく、人工物を自然に見立て、創意工夫を凝らしながら、全国でもここだけしか見られない、特徴ある「庭屋一如」の空間を多数つくっていました。
 しかし、現在、残念ながらそれらの大半はすでに失われてしまいました。
今回、数々の庭を調査された、最後の生き証人である野村先生に、尾張の庭づくりの妙についてお話していただき、現代における空間づくりの参考としていただきたいと思います。


   

かつて、名古屋ではお茶といえば抹茶のことでした。
今でも旧家の冠婚葬祭はお茶で始まるのが尾張名古屋。
近年知られるようになった名古屋の喫茶店のモーニングサービスも、茶と和菓子の取り合わせがルーツ。
庭も茶の湯によって育まれ、建築と庭を表裏一体のものとした「庭屋一如」の家づくりを、総合プロデューサーとして、茶の湯の宗匠にゆだねたのがかつての名古屋でした。
そんな町屋は戦災と近年の建替えで大半が失われました。
今は失われた屋敷や、わずかに残る例から、改めて茶の湯をベースにし、知恵と見立てによる名古屋の庭づくりを、現代の家づくりの参考にして頂ければと思います。

野村勘治     


日 時/2016年2月20日(土) 13:30時開場、14:00〜17:00
      終了後、同会場にて野村先生を囲んでの懇親会を予定(希望者のみ)
場 所学芸出版社3階   tel:075-342-2600
       京都市下京区木津屋橋通西洞院東入
       京都駅より徒歩約5分

会 費/2000円(学生1000円)、懇親会(希望者のみ):1500円程度
定 員/50名

【講師紹介】
野村勘治 (のむら かんじ)
(有)野村庭園研究所代表
1950年愛知県生まれ。東京農業大学短期大学卒業。重森三玲氏に師事し、作庭のかたわら桂離宮・金閣寺・竜安寺等名園の実測は百数十庭を数える。愛・地球博日本庭園監修など。京都林泉協会副会長。日本庭園学会理事。三重大学非常勤講師。


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