文化財保護の新政策「文化的景観」について
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はじめに

 

鳴海邦碩(大阪大学・セミナー委員長)

 では、 ただ今から今年度4回目のJUDI関西ブロックのセミナーを開催したいと思います。 今日は文化庁の井上さんに来ていただきました。 文化庁の新しい施策である文化的景観について、 その考え方を色々ご説明いただくのが狙いです。

 文化的景観は、 後でお話を聞けばお分かりいただけると思いますが、 世界遺産など、 これまでの歴史的あるいは文化的資源を色んな観点から評価していこうという動きの日本版ではないかと思います。

 井上さんのご経歴をよく知らなくて申し訳ないのですが、 噂によるとイタリアの景観・環境保護を勉強され、 一時期はこういった仕事のコンサルタントをやっておられたと聞いております。 例えば、 北海道でアイヌの景観を調査されていたとも聞きました。

 今は国のお役人という立場でお仕事されているわけですが、 そういった様々なご経験をお持ちですから、 より実践的なお話が聞けるものと思います。

 実は私は稲美町のため池をこの文化的景観にしたらどうかという委員会に関わっております。 そのときにたまたまご一緒させていただいて、 これは面白い話だと思いましたので、 今日はお願いして来ていただきました。

 それではよろしくお願いします。

井上典子(文化庁文化財部記念物課・文化財調査官)

 今日は文化的景観の保護制度についてお話をするためにこちらに参りました。

 文化的景観は、 文化財保護法が改正され(平成17年4月1日施行)、 また、 土地利用の保護に関連する画期的な内容ということで、 注目されております。

 今日は、 どうしてこの文化的景観の保護が重要になってきたのかということと、 保護制度の概要について、 それからいま全国9カ所を対象に行っているモデル地区事業の概要についてご説明したいと思います。

 保護制度の概要は、 景観法と文化財保護法が入り混じった複雑な制度になっておりますので、 説明が退屈だとは思いますが、 なるべく簡単にご説明したいと思います。

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