社員インタビュー/中井希衣子(2018年入社)

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◎この会社を選んだ理由は?

 もともと建築史の研究をしていたこともあり、書籍制作を通して建築の歴史や文化を生み出すことに興味がありました。ただ周知のとおり、出版業界の先細りが言われ続けていますが、そんな状況でもできることがあるはずだと前向きに取り組んでいるような気概を感じたのが、この会社を希望した一番の決め手です。若い人が多いと聞いていたこともあり、ここなら自分もアグレッシブに戦えそうだと思いました。

 また、がくげいラボ(イベント)の企画運営やウェブでの広報など、外(読者)と関わる場を積極的に設けていたのも魅力的でした。

◎入社後の1年間、どんな仕事をしてきましたか?

 入社最初の週にさっそく原稿を読ませてもらったのには驚きましたが、その後数か月間は、編集以外の職種を重点的に研修しました。書籍の出荷作業や経理の伝票管理等々、書類やお金や商品がどんな人にどんな風にどんなタイミングでやり取りされるのか、業界の全体像を学んでいきました。また上司に同行して書店や大学も訪問しその作法を学ぶとともに、さっそくその次からひとりで現場に投げ出され、書店員さんにもさまざま教えていただきながら、場数を踏んでいきました。天塩にかけて育てられるというよりも、さっそく実践できる場に投げ出されることで、さまざまなことに率先して取り組む姿勢が身についたように思います。

 また夏頃からは、上司の書籍制作を手伝うようになりました。原稿を読んだり組版作業をするなかで、原稿をよりよくするにはどう読むか、組版のときはなにをチェックするべきかなどを学び、だんだんと編集の技術を会得したように思います。その傍ら、自分の企画を進めるべく、興味のあるトークイベントに参加したり、上京して著者と打合せしたりを繰り返しながら、冬頃には社内の企画会議に提出し、初めてゴーサインをもらいました。また秋にはがくげいラボを企画し、ゲストとのやり取りや会場手配、終了後のレポートアップなどを行いつつ、当日は普段この会社の書籍を読んでくれているお客さんたちとつながりが持てたことも、大きな収穫でした。

 ちなみに、月に一度、「若手ブレスト」という、若手のスタッフで販促計画のことから社内の給湯室の改善までさまざまなテーマでおしゃべりする時間があります。そこでは、いきなり上司に話すには憚られるようなよもやま話を先輩たちに聞いてもらったり、こんなことしてみたいというアイデアを共有したり、その後みんなで焼肉に行ったりと、わいわい過ごしています。

若手ブレストでは、会社のノベルティグッズとして、クリアファイルやカレンダーなどもつくってみました

◎この仕事の一番の魅力は?

 基本的に編集者はクライアントワークではないため、「この人おもしろい!」という人と本づくりできるチャンスがあることが、一番の魅力だと思っています。また冒頭で述べたように、ささやかながら建築文化の創生に寄与していることにも、やりがいを感じます。もちろん会社に属しているからには、自分の興味関心だけで本づくりができるわけではないですが、すべてを剥いだたまねぎの芯にあるのは、自分が心底おもしろいと思っているか、に尽きると思います。ある種、それだけを起爆剤に仕事ができる編集者という職種は、とても贅沢なものです。

◎一日のタイムスケジュールは?

  • 9:00 出社・始業
  • 10:30 制作中の書籍の原稿チェック
  • 12:30 昼休憩
  • 13:20 社内ミーティング
  • 14:00 企画会議
  • 16:00 制作中の書籍の組版作業
  • 19:30 まち座の更新
  • 20:00 終業

◎後輩へのメッセージを

 入ってみてわかりましたが、この会社は上司・先輩それぞれに「すごい!」と思えるところがあります。ドラマや映画で演出されるような、きらきらした編集者や営業マンはここにはいませんが、愚直に本づくりを考えている大人たちから学ぶことは、編集者としても一人間としても、本当にたくさんあります。
 また、京都という地で70年間生きながらえてきた会社だからこそ、強い地場があり、ローカルなつながりがたくさんあることも、この会社の大きな強みだと感じています。
 未来の後輩と、京都の地での美味しい一杯をとても楽しみにしています。

会社の1Fには、これまでこの会社でつくられた本が所狭しと並んでいます。

※インタビューは2020年2月実施