緑の分権改革
あるものを生かす地域力創造


総務省自治財政局長(前地域力創造審議官) 椎川 忍 著    


装丁 上野 かおる

B5判・144頁・定価 本体2300円+税
ISBN978-4-7615-2524-8
2011-11-15

■■内容紹介■■
地域、ひいては日本の再生には、政治・行政の分権化とともに、中央からの公共事業や補助金だよりといった地域のあり方も、地域にあるものを生かして自立していく「内発的発展」「地域力創造」へと変わらなければならない。その変化を政策的に後押しする「緑の分権改革」の立案と運用に深く関わった著者による初めての解説書。

出版記念インタビュー(2012年1月)
出版記念・学芸セミナー(2011年11月22日、東京・文京シビックホール)
出版記念・学芸セミナー(2012年1月13日、京都・学芸出版社)
・読者の声(Twitter/Blog


出版のご挨拶
 平成21年秋に当時の原口総務大臣から「緑の分権改革」を進めるようにとの指示を受けて以来、地域力創造のあり方と関連づけながら、常にこの政策の意義や推進方策について考え続けてきました。その間、個人的には、内発的発展論、森里海連環、自然との共生などを主導される多くの先生方とめぐりあい、徐々に自分の考えも確立されてきました。一方、役所の方でも、毎年予算がつくようになり、その成果がどんどん世の中に発表されるようになってきましたが、走りながら全体像を構築している面もあり、まだこの政策の意義や目標が十分に理解されているとはいえません。
 そのような中で、東日本大震災が起こりました。私はそんな今こそ「緑の分権改革」の基本理念、具体的取り組み、推進方策などを、できるだけ多くの皆さんに分かりやすく伝え、今後の被災地の復興、全国各地の地域再生、さらにもっと大きくいえば新しい文明の方向性について、考えていくきっかけにしていただきたいと思うようになりました。
 ぜひとも、ご一読いただき、皆様の地域の関係者の方々にも広くご紹介いただければ幸いです。
 椎川 忍

推薦します

原口一博 (元総務大臣)
真の意味の地域主権改革・地域再生は、緑の分権改革を進めることにより実現する。

藻谷浩介(『デフレの正体』著者)
国からの補助金がこなければ地域はおしまいなのか? 再生のチャンスはあなたの目の前にある。

小田切徳美(明治大学教授)
地方の地域再生の「現場」。国の政策形成の「現場」。異色の「歩く中央省庁幹部」である著者は、2つの「現場」の至近距離で「緑の分権改革」の理念・制度・実践を絶妙のバランスで論じる。地域再生の必読書である。

小西砂千夫(関西学院大学教授)
著者は、その人柄とフットワークの軽さ、そして地域を愛する気持で、全国に広がる地域づくりを担う人々の心をつかんでいる。私も椎川シンパとして「あるものを生かす地域力創造」の教科書誕生を喜んでいる。

横石知二(株式会社いろどり代表取締役社長)
現場力って大事。
椎川さんは、いつも現場を回って見てきた。
だから何が大切なのかが、わかっている。
上勝の葉っぱも、深く現場に入ったから見えてきた。
ないものねだりではなく、そこに何が必要なのかが・・。

向山洋一(TOSS代表)
教師の研究団体TOSSは、全国各地で、地域の方々と協力して、まちづくり教育を推進しています。中には数万人のイベントを成功させている所もあります。
教師の私達は、子ども達に地域のすばらしさを学ばせ、地域づくりを体験させたいと願っているのです。
このような教育活動を、励まし力づよく支えて下っている方が、椎川局長です。
椎川局長のお話から多くを学んでおります。
本書を、地域の中でがんばっている教師・保護者・関係者の方々におすすめします。

大森 彌(東京大学名誉教授)
椎川忍さんはリュクサックを背負って地域の現場を訪ね歩いている。まっすぐに地域へ向かう眼差しが一冊の魅力的な著書に結実した。本書は、「緑の分権改革」という国の政策の解説を超えて文明のあり方にまで及んでいる。地域力の大切さを説く本書に自治官僚の真骨頂を見る思いだ。

岡ア昌之(地域づくり団体全国協議会会長・法政大学教授)
"足"にものを言わせて、地域の現場を丹念に踏査しておられる椎川さん。その目に映る地域の「ひと」と「もの」から地域力創造の方途をさぐる力作。大震災は突然の危機であったが、地域の危機は日常の中に蓄積されている。その危機を創造へ変える発想こそ地域力だ。

菅原文太(俳優、山梨農業協力隊コーディネーター)
科学の発展が人を幸せにすると信じてきた20世紀。今世紀は、身近な自然の営みに目を向け、自然とともにある暮らしを取り戻す新しい百年であってほしい。椎川さんの願いと政策が力強く歩むことを私も願っている。

飯盛義徳(慶應義塾大学准教授)
「あるものを生かす」。この姿勢こそが地域再生の秘訣だ。本書には、地域への愛情あふれる、珠玉のような言葉がちりばめられている。著者は現場に精通した達人。地域に関心ある全ての方々の座右の書としてもらいたい。

宮口侗廸(早稲田大学教授)
椎川さんは旧自治省に入省されたかたのなかでも最も地域とリアルに付き合ってこられた方です。強く推薦します。

安田喜憲(国際日本文化研究センター教授)

--日本の未来を考えるすべての人に必読の著!--
日本が危機に直面している今、残された活力の源は地域力の創造にある。地方が元気になることが日本再生の鍵である。それをどうすれば実現できるのか。本書は初代の総務省地域力創造審議官として勤務されたかたわら、土曜と日曜の休日には、リュックサックを肩に、全国を見てまわられた著者の実地体験に裏付けられた新たな日本再生の著である。国家と国民のために公務員はどうあるべきか。日本の未来を考えるすべての人々にとって、本著は必読の著である。

斉藤俊幸(地域再生マネージャー)
地域再生マネージャーとして地域の現場に赴任して8年。
その現場に何度も訪れ、激励してくれた椎川忍氏。
椎川氏は現場の大切さを知る数少ない官僚だ。
私は緑の分権改革の思想に心酔している。
地域の現場で今大切な数少ない政策だから
その実現に向け頑張ろうと思う。

石原信雄((財)地方自治研究機構会長)
地域の資源を生かし、地域の文化を守る術べを身につけ実践すること、それは地方自治の原点である。本書は、筆者がその職務体験と現地調査に基づいて纏めた「緑の分権改革」の処方箋であり、地域の人達を勇気づける珠玉の書である。

横道清孝(政策研究大学院大学教授)
椎川さんが素晴らしい御本を出されました。地域活性化は、トリクルダウン(おこぼれ型)ではなくファウンテン型(各地域で湧き上がる)をめざすべき。地域活性化のポイントは、与えられた地域資源を、人間の知恵(人間力)でどう生かすかということ。その人間力とは、やる気と能力、そして、つながり力だと。地域活性化の新しい哲学とその実践のための情報が満載された本書を強く推薦いたします。

中井英雄(近畿大学教授)
本書は、理念に終わりがちな地域活性化方策を「足で稼いだ」事例で実証。
成功例が語る共通テーマは、(1)資源力(地域にあるもの)、(2)人間力(やる気×能力)、これらを融合させる(3)地域力(つながりの再生)。国と地方の現場を知る著者だからこそ、その方策にはリアリティがある。

堀場勇夫(青山学院大学 経済学部教授)
 地域の問題は現場にあることを本書は明らかにしている。
 閉塞感の漂う今の日本を解決する道筋は、それぞれの地域の現場にあるかもしれない。本書から、地域の現場で、多くの人々が地道にかつ活発に地域の活性化を目指して活動していることを理解するであろう。今一度、原点に返るために、地方と地域を勉強する者は本書を手にすることを薦めたい。

豊重哲郎(鹿屋市やねだん公民館長)

--地域再生を本気で学べる逸品著書--
 地域の底力、それは人財であり、その才能を引き出すのがリーダーの仕事である。
 やる気を起こせば必ず奇跡が起こる。やねだんは、感動を感謝の「むら」に変身。熱烈リーダーの「むら」おこし実践記録も満載された「緑の分権改革〜あるものを生かす地域力創造」こそリーダー必読書として、私も心から推薦します。

月尾嘉男(東京大学名誉教授)
停滞した日本を再興する必須の手段は地域主権であるが、その推進と指導を行政の立場で実践してこられた椎川さんの書籍は空理ではなく経験を集積した実理の集成であり、地域振興に関係する全国の人々の必携の書物である。

安田泰敏(ふれあい囲碁ネットワーク神奈川理事長、囲碁棋士) 椎川さんの人としての温かさと行動力には敬服しています。この本は、全ての人が「生まれてきて良かった!」と感じられる幸せな社会になるためのヒントがたくさん詰まっている素晴らしい本です。


読者からの一言

舘 逸志(国家公務員)
新刊の緑の分権改革、読み始めると一気に最後まで進みました。今の時代に正に必要とされている改革の趣旨が実例も豊富に、実に分かりすく解説されています。実践家にも役立つように各種の関連施策についても最新の情報が纏められています。
リーマンショック、ユーロソブリンショックを経て、世界中で本当に人間のための経済社会システムの再構築が求められている時に大きなヒントを与えてくれます。日本の再生は地域からですね!

一言は前田<maeda@mbox.kyoto-inet.or.jp>にお送りください。(掲載するか否かは私どもにお任せ下さい)。










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